高級住宅街をお散歩中にふと目に飛び込んできたガレージのサイン。
「ハーレー(ダビットソン)駐車専用。日本のバイクは破壊されます」
体内の血が逆流するような憤り。
「ドイツはホロコーストの反省から人種差別には非常に敏感」と言われ、日本でも「真摯に反省を示し、戦後を歩んできたドイツ」とのイメージが強いですが、こんなサインがまかり通り、家に堂々掲げちゃう無神経さも存在しています。
ハーレー好きなのは勝手ですが、JAPだのCrushedだの、必要ないでしょ。
これ、アメリカなら一発アウトだと思うんだけどねえ。
ナチスの鉤十字の使用は厳しく罰せられても、これはおそらくドイツ的にはブラックジョークの一種として許容範囲。
僕はハーレードライバー!
バイクを名乗れるのはハーレーだけ。
え?君日本人?別に僕は日本人を攻撃してるわけじゃないよ、日本のバイクをとめるなって書いてあるだけ。ジョークだよ、ジョーク。
君個人とは関係ないよ、そんなムキになるなんて日本人はユーモアわかんないんだねぇ。
…ってところでしょう。
この看板の文言、これを家に掲げちゃう行為、これを見て不快になったり傷つく人がいるだろうという想像力の欠如は、私にとっては無神経、無教養意外の何物でもありませんが、ドイツって案外こういうのが「気の利いたジョーク」と信じている人も多いんですよ。
家に戻り写真を夫に見せ「こんなの許されるの? 警察か市役所に通報する! この家に匿名で抗議の手紙入れる!」と鼻息荒くまくしたてる私に、夫は「こういうのがユーモアだと思うドイツ人少なくないよ。行動してもたぶん何も変わらないよ。」とのこと。
辟易します…。