ドイツの森の散歩道 2020〜

ドイツ生活はや10年以上。これまでのブログはexcite blog「ドイツの森の散歩道」

引き裂かれていたアビの応援旗。学校の塩対応に更に悲しくなる

日本でいうと高校卒業にあたる年、卒業試験と大学入試資格を兼ねたようなAbitur, 略してアビがあります。

 

ドイツの習慣で、アビの生徒の親は応援旗=アビプラカートを準備し学校に掲示します。

布にイラストや応援メッセージを手書きしたり、ネットオーダーで丈夫なビニール製のものをデザインして注文できる業者もあります。

 

我が家は夫と二人で手作りしました。

 

掲示して数週間したある日学校を通りかかると…

外のフェンスに掲示されたプラカートの多くが破かれたり、引き剥がされたりしていたのです!

 

 

 

 

 

明らかに誰かが意図的に行った様子。

 

業者注文のビニール製のは流石に丈夫なのか、無事に掲示されたままになっていましたが、布製のは大半が引き裂かれてボロボロだったり、全て引き剥がして丸めて打ち捨てられたり、フェンスに固定した部分だけが残って旗はどこかに無くなっていたり、と悲惨な状況。

 

我が家の旗も真ん中から半分ほど左右に裂かれており、悲しく情けない思いで取り外して持ち帰りました。

 

ショックが少し落ち着いてから、ふと気づきました。

これって器物損壊じゃない?

監視カメラとか確認できないの?

誰か警察とかに報告したのかしら?

 

…で、一応学校の庶務に電話しました。「お気づきと思いますが、外のプラカートがいくつも破損されて明らかに誰かが意図的にしたと思われる行為です。学校から警察などに通報しましたか?」

 

すると。

「プラカートは個人の所有物ですから、したかったらご自分で通報してください」

ですと。

びっくりなんですけど!!!

 

大事な生徒たちの応援旗がこんなふうに破損されても学校は無関係を通すんですか。。。

 

そりゃ、個人の所有物ではあるけれど、一応卒業試験は学校行事(?)ですし、応援旗を学校フェンスに掲示していい期間は学校で定められているから無関係ではないと思うんですが。

 

数年前、少し離れたエリアのギムナジウムで、やはり応援旗が燃やされた事件があり、これはローカルのラジオなどで報道されていました。

 

日本だったら、どうせ犯人は捕まらないとわかっていはいても、ポーズだけでも一応は「我が校の生徒たちのために親が心を込めて作った旗を破損するとは、頑張る生徒達のことも親の気持ちも踏みにじる非常に遺憾な行為であり、被害届を出しました」云々の対応がなされると思うんですけどね。

 

一応は「それは非常に残念なことですね」とは言ってくれましたが、学校は何もすることがない、とキッパリ。

 

はいはい、ここはドイツ、わかってますよ。

でもねえ。。。(ため息)