先日、家族で外出した際に、一休みにアイスでも食べようと、夫と息子がスタンドに吸い寄せられていきました。
内心 焦る私。
…この店員さんはアイスのコーンを素手で手づかみしないかしら???
というのも、コロナ以前のドイツ人、「いろんな人が触っているお金は(衛生上)汚い」という感覚が非常に低かったんですよ。
アイスは大抵1スクープ1,5ユーロ前後。この金額ではカードでなく小銭を手渡しの現金払いになりますが、小銭を受け取った店員さんが、その手でアイスのコーンを手づかみし、掬い取ったアイスを乗せてお客に手渡す…というお店がかなり多いのです。たまに、紙ナプキンで包んでくれるところもありますが、まあ、半々というところでしょうか。
アイスに限らず、街のパン屋さんやマルクトのサラミ屋さんでも、お金をやり取りしたその手で商品に直に手に取る、ということが珍しくない。
口に直接入れる食品をお金を触った手で手掴みなんて、コロナでなくともフツーの日本人にはただでさえ目眩がしそうな状況です。
ですがコロナ以来、普通のスーパーでも「接触を最小限にするためにできるだけ現金は避けてカード払いで…」とお店で注意書きがされるようになって数ヶ月経ちました。
ヨシヨシ、ドイツ人もようやくお金の不衛生さを学んでくれたのね。
これでアイス屋さんもさすがにコーン手づかみはないだろうと期待したのですが…
ぎゃーーーー!
手づかみでしたよ、小銭を受け取ったその素手で!
いくら感染ペースが落ちて来たからと言えど、日本と比べたって死者数10倍近いドイツ。
素手で触ったコーンを食べるなんて、無理無理無理無理無理ー!!!
仕方なく、上の部分だけ食べてコーンは捨てましたよ…コーン、好きなのですが。
さらに悲しかったのが、この感覚が夫や息子には通じなかったこと。
「コーンは食べちゃダメ!」と言うと「ママは神経質すぎてうるさい」とギャーギャー言われるのが関の山なので、こめかみにピキピキと青筋立てつつ沈黙していましたが、私がコーンの部分を食べないのを見た二人が「何で捨てちゃうの!?」とやっぱり騒ぎ始めた。
この清潔な日本人と暮らしていてさえこうなの!?
お願いだから衛生観念を学んでくれ!!!
こんなだからヨーロッパの死者数が多いのよ!!!!
と内心の雄叫び。
実際は…言い合うのが面倒すぎて、「美味しかったけどお腹いっぱいだから」とだけ言ってスタスタ歩いて彼らから離れましたとさ。
今後もしアイスを食べなきゃいけないハメになったら…
コーンでなく紙のカップの方にするのが自衛策ですね。
…はあ。