ドイツの森の散歩道 2020〜

ドイツ生活はや10年以上。これまでのブログはexcite blog「ドイツの森の散歩道」

小銭を触った手でコーンを手づかみのアイス屋さん。無理だわ…。

先日、家族で外出した際に、一休みにアイスでも食べようと、夫と息子がスタンドに吸い寄せられていきました。

内心 焦る私。

…この店員さんはアイスのコーンを素手で手づかみしないかしら???

 

というのも、コロナ以前のドイツ人、「いろんな人が触っているお金は(衛生上)汚い」という感覚が非常に低かったんですよ。

 

 

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アイスは大抵1スクープ1,5ユーロ前後。この金額ではカードでなく小銭を手渡しの現金払いになりますが、小銭を受け取った店員さんが、その手でアイスのコーンを手づかみし、掬い取ったアイスを乗せてお客に手渡す…というお店がかなり多いのです。たまに、紙ナプキンで包んでくれるところもありますが、まあ、半々というところでしょうか。

アイスに限らず、街のパン屋さんやマルクトのサラミ屋さんでも、お金をやり取りしたその手で商品に直に手に取る、ということが珍しくない。

口に直接入れる食品をお金を触った手で手掴みなんて、コロナでなくともフツーの日本人にはただでさえ目眩がしそうな状況です。

 

ですがコロナ以来、普通のスーパーでも「接触を最小限にするためにできるだけ現金は避けてカード払いで…」とお店で注意書きがされるようになって数ヶ月経ちました。

ヨシヨシ、ドイツ人もようやくお金の不衛生さを学んでくれたのね。

これでアイス屋さんもさすがにコーン手づかみはないだろうと期待したのですが…

 

ぎゃーーーー! 

手づかみでしたよ、小銭を受け取ったその素手で!

 

いくら感染ペースが落ちて来たからと言えど、日本と比べたって死者数10倍近いドイツ。

素手で触ったコーンを食べるなんて、無理無理無理無理無理ー!!!

 

仕方なく、上の部分だけ食べてコーンは捨てましたよ…コーン、好きなのですが。

 

さらに悲しかったのが、この感覚が夫や息子には通じなかったこと。

「コーンは食べちゃダメ!」と言うと「ママは神経質すぎてうるさい」とギャーギャー言われるのが関の山なので、こめかみにピキピキと青筋立てつつ沈黙していましたが、私がコーンの部分を食べないのを見た二人が「何で捨てちゃうの!?」とやっぱり騒ぎ始めた。

 

この清潔な日本人と暮らしていてさえこうなの!?

お願いだから衛生観念を学んでくれ!!!

こんなだからヨーロッパの死者数が多いのよ!!!!

 

と内心の雄叫び。

 

実際は…言い合うのが面倒すぎて、「美味しかったけどお腹いっぱいだから」とだけ言ってスタスタ歩いて彼らから離れましたとさ。

今後もしアイスを食べなきゃいけないハメになったら…

コーンでなく紙のカップの方にするのが自衛策ですね。

…はあ。