ドイツ夫の実家滞在で試練はいろいろありましたが(笑)、決定打となったのは“ジャム事件”。
朝ごはんはパン、バター、ジャム、夫はプラスしてハムやサラミ、チーズにコーヒーといった組み合わせ。
義両親は早起きなので先に済ませ、朝食セットはテーブルに置いたままにしてもらい、私たちが時間をずらして第2ラウンドで朝食、というのがいつものスタイル。
ある日、わたしがたまたま早起きして朝食中の義両親をふと見ると…
パンにバターを塗ったナイフをべろりと舐め、それをジャムの瓶に突っ込んでいるではありませんか!!!
その場面が一瞬フリーズしたように見えるほどの衝撃。
ええっ、、、???
そのジャムをパンに塗ると、またもやナイフをべろっと(ぺろっと、という感じじゃないです)舐めて皿のはじに置いて… 次にまたバターやジャムをそのナイフでとるのです。
そしてそのバター、ジャムセットを私は毎日いただいていたわけですね。
ぎゃーーーーーー!! 無理!!
自分の家族でも無理!!!!!
また、ある夜のこと。
舅が冷蔵庫から水のペットボトルを取り出すと…口をつけてラッパ飲みしているのを目撃。
ええ、それ、私たちのテーブルにどん、と出てくる1.5lの大型ボトルですよ。
そのお水を、私は毎日飲んでいたわけですね。
ぎゃーーーーー!! 無理!!!
自分の家族でも無理!!!!
比喩ではなく、吐き気を催しました…。
その滞在以来、水は自室のベッドルームにボトルを確保して食事のたびにグラスに入れて持っていく。
ジャムやはちみつは一食分のパックやお土産用のような小型瓶のものを購入して持参。
バターは開封直後のみいただくけれど、基本手を付けない。
という自衛策をとっています。
心底嫌ですが、彼らはそれで疑問も問題も無く暮らしているわけですから、ちょっと滞在しに来ただけのヨメが不衛生だのやめてほしいだの騒ぐのも筋違いかと。
(ああ、波風立てずに協調する心優しい日本人ヨメよ…)
けれど、義実家の近所の夫の友人宅にブランチお呼ばれしたときも”ナイフ舐め”に遭遇しました。
白いクロスをかけられて、おいしそうなドイツパンやブレッツエル、ハムやフルーツが賑やかに並べられたテーブル。
きゃー、テンション上がるー! と喜んでいただき始めたのですが…
黒パンにクリームチーズを塗りつけたご主人が、そのナイフを躊躇なく口元に持っていき、べろ〜〜んっ と!!!!
…そのあと、パンにつけるスプレッド類に手を伸ばさなかったのは言うまでもありません…
来客の前でもこうなら、テーブルのご馳走はあれもこれも口をつけたものかも…
もう食欲どころではありません。
ひたすらパンのみちぎってゆっくり食べ、フルーツをいただいてごまかしました…。
夫の実家はとーーーっても田舎にあり、失礼ながらヨーロッパのエレガンスやテーブルマナーなど無縁そうな素朴な人々。だからナイフ舐めなんて平気でするのかしら、と思っていたのですが、いましたいました、同じようにショックを受けている日本人妻たちが!
フランスにも!
ドイツにも!
日本の多くの家庭ではおそらく共有バターナイフは当たり前だし、気候のためかジャムも冷蔵庫保存が普通でしょう。
ですが、ブログの方のように、義実家もベロっと舐めたナイフを突っ込みまくりのジャムをキッチンカウンターに常温保存です。
実はうちの夫も、もともとは平気でナイフ舐めてる人だったのですが嫌でたまらず、気づいたときにすぐに指摘してやめてもらっていました。
一人暮らしが15年と長かったのでそうなっちゃったのかな?と思っていたのですが、恋は盲目っていうやつね。。
夫も当時反論もせずにすぐやめてくれたのは、一応若くてカッコつけたかったからでしょうね。今は逆ギレと屁理屈が先で、すんなり言うこと聞くことは稀ですが 苦笑
だけど、ナイフ舐め癖、実家の様子や友人を見て納得。そしてヨーロッパで同じ経験をした日本人妻の記事を読んで、こういう家庭は少なからずあるのだとさらに納得。ほんと、衛生観念の違いって、想像以上に大きいです。
はっきり言って私にとっては衛生観念以前に、ナイフを舐める、って行為自体が受け付けられないんですけどね。
コロナ禍でも、こういう家庭は舐めたナイフをジャムに突っ込んでいるのだろうか。。。