ドイツの森の散歩道 2020〜

ドイツ生活はや10年以上。これまでのブログはexcite blog「ドイツの森の散歩道」

スタイルブック好きは十和子さんの本から

インテリアや家事、そしてファッションも網羅した“スタイルブック“がわりと好きで、著名人のもの、SNS出身のプチセレブ(?)の方のもの、何冊か愛読しています。

 

以前は、この種の本は“いいイメージだけを切り取ったひけらかし“と、少々ひねた見方をしていたのですが、暮らしのインスピレーションになるのです。

(期待外れだったものも半分くらいありますが…)

 

スタイルブック好きのきっかけとなったのは、数年前に買った君島十和子さんの「十和子道」。

 

f:id:germany-midori:20200521221304j:plain




 

一般的にはアンチエイジング に命がけの元祖美魔女、というイメージだと思いますが、本で紹介されているのはファッションや美容についてのページはほんの一部だけで、インテリアやお掃除、料理といった家事、体と心の健康維持や読書、育児のエピソードなど生活全般の“十和子スタイル“です。

ご結婚後の“騒動“を経て実業家として見事に成功した姿は、さながら『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ

好きな本は元厚生労働事務次官村木厚子さんの「あきらめない」と「私は負けない」の2冊という、意外と骨太な精神の持ち主。

ストレスを感じた時はあつーいお風呂で自分をグツグツと煮出し、お風呂から出たら「もうこれでおしまい!」と声に出して訣別してリセット完了、という方法を私も採用。

 

 

f:id:germany-midori:20200521221204j:plain

 

この写真が何だか気に入って、私もちょこちょこモップをかけるようになりました(笑)

 

栗原はるみさんは、小さな喜びを見逃さず、自分で作り出すことも大切にしている生活の達人。お化粧はさほど興味はないけれど、背中と踵のお手入れを特に念入りにしているとのこと(この表紙はご本人が18歳の頃描いた油絵だそう!)。

結城アンナさんはハーフのアイデンティティを誇りに、生活の随所に受け継いだヨーロッパのセンスが溢れて素敵。彼女の自家製「アーモンドミルク」が美味しそうで、私は手作りするマメさはありませんが、オーガニックスーパーで買うようになりました。お母様の介護で大変な時期も過ごしたそうです。

 

f:id:germany-midori:20200521221230j:plain

 

昔からメディアなどで知っていた有名人のスタイルブックには「この人もこんな悩みや苦しいことがあるんだ…」と親近感も湧きますし、SNS有名人の本には一般人がここまで素敵に暮らしているんだ、と刺激を受けます。

もちろん、美しい写真の数々は特に素敵な部分を切り取っただけ、とは百も承知ですが、それでもいいの(笑)

 

ロックダウン前の忙しかった頃も、時間に余裕があって家のことがやたら気になる今も、野の花を小さなジャムの瓶に活けて「これ、はるみさん風かも!」と1人悦に入ったり「フレンチっぽいサラダを作ってみよう」「ドイツ風アップルケーキ、ってどんなもの?(ドイツに住んでるけど…笑)」と、ちょっとした自己満足や行動のヒントになっているのです。

何冊も読んだスタイルブックが、ともすればただ流されていく日々の暮らしにちょっとずつ新しいエッセンスを加えてくれています。