ドイツの森の散歩道 2020〜

ドイツ生活はや10年以上。これまでのブログはexcite blog「ドイツの森の散歩道」

ドイツの大学キャンパスでも宗教勧誘活動

先日、大学から帰宅した息子が言いました。

「今日、構内を歩いてたら『あなた、この大学の学生?何学部?』って女の人が話しかけてきてね、ちょっと話したら『ところでキリスト教の勉強会してるんだけど来てみない?』って言われた…。」と。

中国系っぽい、ちょっと可愛い女性だったそうです。

はー、どの国でもあるんですね、こういうの。

 

実は偶然、数週間前に息子にわたしが大学時代に勧誘されかかった話をしてたんですよ。

 

 

 

 

 

遡ること30数年前、都内のマンモス大学。キャンパスのベンチに一人で座り、講義の空き時間を過ごしていました。すると、ブロンドの外人の女性が「Hi, are you a student here? Do you speak English?」と話しかけてきたのです。

 

彼女はアメリカからの留学生だけど日本人学生と接する機会がなく、英語で話せて嬉しいわ、と。わたしも近々英語圏への留学を考えていたので楽しく話しました。

ひとしきり話がはずんだところで、彼女「ところで、日本人はあまり宗教がないらしいけど、あなたはどう?」と聞いてきたので「わたしは特には。。。」と言ったところ「聖書の研究会をしているのだけど、一緒に来ない?」と言うではありませんか。

 

はあ、そういうことだったのね。キリストや聖書がどうというのではなく、わたしはそういった勧誘がダイキライ。

友達になれるかもと思ったのに残念だったな、と思いつつ即座に「興味ないから」とベンチを立って歩き去ったのでした。。。

 

最近読んだ、新興宗教にハマったのちに脱退してきた人の体験記の本も興味深かった。本当に入り口はさまざまで、自分からその宗教に興味を持った人よりも、むしろ一般の(ように見える)大学の瞑想会、超常現象研究会、UFO研究会、世界宗教勉強会、仏教研究、ヨガ体験会、などといったところから勧誘された人も多かったのです。UFO研究会なんて、一見楽しそうじゃないですか(笑)

確かに今思い返してみれば、当時の大学のキャンパスにはオウムの勧誘もあったし、あなたの幸せを祈るだの、宗教研究会だの、あれは怪しかったなと思い当たる入り口はごく身近にありました。面識はありませんが、少し先輩にあたる学年に、のちにオウム幹部になった人も何人かいましたし。

地方から大都市の大学に出てきて友達や居場所が欲しかったり、青年期の苦悩や孤独感がある時にそういう関係者に狙われると案外簡単に引きずり込まれてしまうのかもしれません。

 

。。。といった話を、偶然 息子にしていたんですよね。

で、息子は「だから、すぐ『あっママが話してたやつだ』って思って、時間ないって逃げてきたよ」と。あー、よかったわ。

やはり、どの国でも大学生って宗教勧誘の格好のターゲットなのね。