ドイツの森の散歩道 2020〜

ドイツ生活はや10年以上。これまでのブログはexcite blog「ドイツの森の散歩道」

「英語ができる」ドイツ人英語の重箱の隅をつついてみる

先日、息子の英語レポートを手伝ってよい評価をもらった話を書きました。

 

germany-midori-cn.hatenablog.com

 

 

「文法なら結構やったわよ!」と自負しているワタクシ、ドイツ人の英語で気になることがちょくちょくあります。

確かに、英語を話せる人の率は高いです。

また、堂々とペラペラ話しているように見えるため、なんとなく「わー、すごーい。やっぱりヨーロッパの人は英語も上手なんだわぁ」なんて納得してしまうのですが、いえいえよく聞いていると案外間違っていたり、母語に引きずられたドイツ流表現だったりします。

 

 

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思いっきりドイツ人英語の重箱の隅をつつかせてもらいますと(笑)

 

私がよく気になるのは.…

 

me, too. を I also. という。ドイツ語で ich auch. (I also) の直訳ですね

不規則動詞の過去形の言い間違いも多い。

cut  の過去形をcutted と言ったり、Traffic was stuck. (stick の過去。渋滞とか立往生のこと)をstucked と言ったり。

過去分詞 I have written...を I have wrote なんていうのもほんとよくある。

そして関係代名詞。

She is the kind of person who xxx (彼女はこんな人だ、xxx(説明))というところを、 who でなくwhich  という人も多い。ドイツ語ではdie (the) を使うから?

 

英語のSensitive(繊細な、神経質な)と sensible (思慮分別のある) を取り違える人も多いような。

ドイツ語だと「繊細な、神経質な」はsensibel。なので「私の肌は敏感肌です」というのを英語でMy skin is very sensible (私の肌はとても思慮深いです)と言ったりする。英語的に正しくMy skin is very sensitive.ですね。

ですから、ドイツ人が英語で例えばHe is very sensibleといった場合は、本当にsensible(思慮深い)と褒めているのか、sensitive(繊細、神経質)で面倒くさい奴と思っているのか、会話の流れから判断します。

 

ま、いずれもそれで話が通じないわけでも、致命的というわけでもない。

むしろ、母語に引きずられた表現や文法になるのはどの国の人でも、ネイティブでなければ当たり前ですよね。

 

日本人のように、英語できないから。。。間違えちゃうから。。。って黙っているのは奥ゆかしさを通り越して損。

まさにしゃべったもの勝ち、です。

ドイツ人のこんな英語に気づくたび、「ああ、あなたたちもやっぱりそうよね」と、ちょっとホッとするような気持ちになる日本人の私です。