息子がお友達と一緒に男二人でパリに3泊4日の小旅行してきました。
初めての子供だけの泊まり旅行。
息子のクラスメートには、この夏、すでに子供たちだけでスペインのリゾート島に1週間滞在なんて派手にやってるグループもあったけれど我が家は参加させず。
パリなら家族で何度か行ったことがあるし高速鉄道でスムーズに行けるから、まあいいでしょうと許したのでした。
しかし!
大都会パリ、いたいけな子供を目ざとく狙って犯罪者がくるものですね。
二人とも身長180㎝超えですが、お上りさんのコドモ達ってことは、そういう人には一目瞭然なのでしょう。。。
パリに到着早々、事件勃発。
高速鉄道の到着駅からホテルまでのメトロの切符を買おうと自動券売機で悪戦苦闘していたら、どこからか現れたバックパックを背負ったおじさん。
「君たち、切符買いたいの? 僕がやってあげる、1日券?」と声をかけられ、彼のカードを販売機に入れてパパパッと操作。
出てきたチケットを二人に渡して「はい、これが二人分の1日券、30ユーロだよ」と。
言われるがまま現金を払ってしまった子供たち、チケット確認すると、、、
一番安い、1ゾーンだけのチケットだったそうな。。。もちろん買ってくれた男性はすでに立ち去っていました。
まんまと差額をとられたわけです。
あーあ。
そしてお次は翌日、シャンゼリゼで。
飲みかけのペットボトルの水を手に持って歩いていた息子。
ホームレス風の身なりの男性が目の前に現れ「ウォーター!ウォーター!」と言われ「え?」と困惑した次の瞬間。。。
その男性が息子のペットボトルをぱっと取り上げるなり、キャップをあけて直に口をつけ、ごくごくと飲んだそうな。
いくらミネラルウォーターが高いっていっても、コロナ蔓延中に他人の飲みかけの水を飲みたいものなのか。。。
もちろん、そんなの取り返すわけにいかず、あきらめるしかなかったそうで。
到着早々の切符詐欺がトラウマで、4日間交通機関は使わず、すべて徒歩で通した彼ら。お水も奪われて、はあ、可哀そう(涙)
私、行く前に口酸っぱく注意していたんですよ。
「パリの到着駅からホテルまで、どのチケット買うか調べておきなよ。回数券とかX日券とか、あと、乗車可能なゾーンとかいろいろあるらしいから。券売機の前でモタモタしてるとスリに狙われるよ」
「モンマルトル行ったら、ジプシーの子たちに気を付けて。女の子が近寄ってきて手首に勝手にミサンガ結び付けてお金要求するって」
「アンケートとか、何かの署名とか、寄付とか、近寄ってくる人は全部無視すること。なんだろうって立ち止まると逃げられなくなるよ」
…エトセトラ、エトセトラ。
脅しすぎかなと思いつつ、子供にはただ「気を付けて」だけじゃ何に気を付けるのやら予測不能だろうから、思いつく限りのことは具体的に話しておいたんですけどね。
駅でのことやお水強奪(?)、想定外の犯罪バリエーションにとっさの対応はできなかったのは仕方ない。ドイツののんびりした郊外の町(村?)と違って、ヨーロッパ屈指の大都会パリだものね。
やはり昔ながらのクラシックな手口(?)は健在で、モンマルトルにはミサンガジプシーがいたし、繁華街では署名しろと近寄ってきた人もいたとのこと。それらは心の準備のおかげか被害にあわずに済みました。
さらにはテロやギャング抗争の危険も心配していたのですが、子供たちだけで行って一応は無事で帰ってきてくれただけで御の字と思いましょ。
息子には「それで済んで、いい授業料だった」という日本語表現を教えました(笑)
息子も「なんでパリだけああいう人がいっぱいいるの?ロンドンもベルリンもあんなにひどくない!」とプンスカ言っていましたが、パリ嫌いにはなっていない模様。
また友達と旅行したい、と話しているのでトータル的には良かったのかな。