ドイツの森の散歩道 2020〜

ドイツ生活はや10年以上。これまでのブログはexcite blog「ドイツの森の散歩道」

ドイツ人の衛生観念のユルさに驚く記事を集めてみました

先日、舐めたナイフをジャム瓶に入れたり、家族のペットボトルから直飲みする義実家に衝撃を受けた事件を記事にしました

 

一応「清潔好き」という評判をとっているドイツですが、あくまでヨーロッパスタンダードでの「清潔」。日本人の感覚的にはドイツの衛生観念ユルすぎです…。

 今も除菌液がお店の入り口に設置してあっても、空っぽのまま放置されていることは珍しくないですしね。あんまりチェックもしていない様子。

 

これまでも衝撃を受けてきた記事を集めてみました。

 

コロナ禍以前。

 

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小蠅がたかっていたブドウを試食させられるのはフツーのこと。

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コロナ禍に入ってもこんな感じ。

 

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これはイタリア人ですが、ヨーロッパ人の現実ということで。

 

germany-midori-cn.hatenablog.com

 

もちろんドイツでも。

 

germany-midori-cn.hatenablog.com

 

 

こんなこともありましたねえ…。

germany-midori-cn.hatenablog.com

 

 ドイツの「キレイ好き」って、やはり整理整頓に重点が置かれている気がします。

「見た目のキレイ」と「衛生観念」は、コロナ禍にあっても日本人から見るとまだまだ別レベルです。

舐めたナイフをジャムの瓶に突っ込む義実家。。。いや、義実家だけではないらしい!

ドイツ夫の実家滞在で試練はいろいろありましたが(笑)、決定打となったのは“ジャム事件”。

 

朝ごはんはパン、バター、ジャム、夫はプラスしてハムやサラミ、チーズにコーヒーといった組み合わせ。

 

義両親は早起きなので先に済ませ、朝食セットはテーブルに置いたままにしてもらい、私たちが時間をずらして第2ラウンドで朝食、というのがいつものスタイル。

 

ある日、わたしがたまたま早起きして朝食中の義両親をふと見ると…

パンにバターを塗ったナイフをべろりと舐め、それをジャムの瓶に突っ込んでいるではありませんか!!!

 

その場面が一瞬フリーズしたように見えるほどの衝撃。

 

ええっ、、、???

 

そのジャムをパンに塗ると、またもやナイフをべろっと(ぺろっと、という感じじゃないです)舐めて皿のはじに置いて… 次にまたバターやジャムをそのナイフでとるのです。

 

そしてそのバター、ジャムセットを私は毎日いただいていたわけですね。

 

ぎゃーーーーーー!! 無理!!

自分の家族でも無理!!!!!

 

また、ある夜のこと。

舅が冷蔵庫から水のペットボトルを取り出すと…口をつけてラッパ飲みしているのを目撃。

ええ、それ、私たちのテーブルにどん、と出てくる1.5lの大型ボトルですよ。

 

そのお水を、私は毎日飲んでいたわけですね。

 

ぎゃーーーーー!! 無理!!!

自分の家族でも無理!!!!

 

比喩ではなく、吐き気を催しました…。

 

その滞在以来、水は自室のベッドルームにボトルを確保して食事のたびにグラスに入れて持っていく。

ジャムやはちみつは一食分のパックやお土産用のような小型瓶のものを購入して持参。

バターは開封直後のみいただくけれど、基本手を付けない。

 

という自衛策をとっています。

 

心底嫌ですが、彼らはそれで疑問も問題も無く暮らしているわけですから、ちょっと滞在しに来ただけのヨメが不衛生だのやめてほしいだの騒ぐのも筋違いかと。

 (ああ、波風立てずに協調する心優しい日本人ヨメよ…)

 

けれど、義実家の近所の夫の友人宅にブランチお呼ばれしたときも”ナイフ舐め”に遭遇しました。

白いクロスをかけられて、おいしそうなドイツパンやブレッツエル、ハムやフルーツが賑やかに並べられたテーブル。

きゃー、テンション上がるー! と喜んでいただき始めたのですが…

 

黒パンにクリームチーズを塗りつけたご主人が、そのナイフを躊躇なく口元に持っていき、べろ〜〜んっ と!!!!

 

…そのあと、パンにつけるスプレッド類に手を伸ばさなかったのは言うまでもありません…

来客の前でもこうなら、テーブルのご馳走はあれもこれも口をつけたものかも…

もう食欲どころではありません。

ひたすらパンのみちぎってゆっくり食べ、フルーツをいただいてごまかしました…。

 

夫の実家はとーーーっても田舎にあり、失礼ながらヨーロッパのエレガンスやテーブルマナーなど無縁そうな素朴な人々。だからナイフ舐めなんて平気でするのかしら、と思っていたのですが、いましたいました、同じようにショックを受けている日本人妻たちが!

 

フランスにも!

 

ameblo.jp

 

ドイツにも!

pandapantade.blog.jp

 

日本の多くの家庭ではおそらく共有バターナイフは当たり前だし、気候のためかジャムも冷蔵庫保存が普通でしょう。

 

ですが、ブログの方のように、義実家もベロっと舐めたナイフを突っ込みまくりのジャムをキッチンカウンターに常温保存です。

 

実はうちの夫も、もともとは平気でナイフ舐めてる人だったのですが嫌でたまらず、気づいたときにすぐに指摘してやめてもらっていました。

一人暮らしが15年と長かったのでそうなっちゃったのかな?と思っていたのですが、恋は盲目っていうやつね。。

夫も当時反論もせずにすぐやめてくれたのは、一応若くてカッコつけたかったからでしょうね。今は逆ギレと屁理屈が先で、すんなり言うこと聞くことは稀ですが 苦笑

 

だけど、ナイフ舐め癖、実家の様子や友人を見て納得。そしてヨーロッパで同じ経験をした日本人妻の記事を読んで、こういう家庭は少なからずあるのだとさらに納得。ほんと、衛生観念の違いって、想像以上に大きいです。

はっきり言って私にとっては衛生観念以前に、ナイフを舐める、って行為自体が受け付けられないんですけどね。

 

コロナ禍でも、こういう家庭は舐めたナイフをジャムに突っ込んでいるのだろうか。。。

 

 

 

ロックダウンで一般店舗閉鎖中。誕生日プレゼントが間に合わないかも(汗)

来週は夫の誕生日。

還暦近いオジサンですから、一通りのものはあるし物欲もそれほどない様子。

誕生日やクリスマスのプレゼントには本を送ることが多かったのですが、今回は洋服をアップデートしようと思っていました。

 

少し前に”Click & Meet”という日時予約制の店舗でのショッピングが以外に快適だったので、近くのショッピングモールのZARAで、今っぽいトレンドの入ったパンツやトップスを買うつもりでした。

 

ところが!

いつの間にか、またハードロックダウンに入っていたのですね(涙)

もう、状況がコロコロ変わっていて「なんか、大変らしいなあ」と思ってはいたのですが…

 

サイトで”click & Meet”を予約しようとしたところ、'shop closed' と表示。

試しに同じモールのH&Mも確認すると、やはりclosed。

こちらではネットの営業情報と実際が違うことなんて日常茶飯事ですから、”えー、そんなことないでしょ、この間いったばっかりだし。click & Meet の人は入店できるけど、一般の人にはclosedってことじゃないの?” と勝手にこじつけ。

 

同じモールにある家電屋さんに商品を受け取るついでにモールの様子を見ることにしました。

 

すると。。。まるでゴーストタウン。洋服屋やデパート、すべて閉まって静まり返っています。

家電屋さんまで閉まっていたら、と焦りましたが、商品受け取り窓口だけは開いており、無事に受領。

 

さて、翌週に迫る夫の誕生日プレゼント、どうしよう。

ネットオーダーでいいじゃない?って思うでしょうが、服はやはりサイズ感や布の質感などを確認したい。それに、こちらの配達システムはいまだに信用ならず、X日配送予定、とあっても不確実。

 

ドラッグストアは開いていますが、アフターシェーブや香水など、いかにも間に合わせのやっつけプレゼントは避けたい。

 

洋服はあきらめ、夫の趣味である自転車関連のものに変更。

で、”自転車好き プレゼント” でググりました(笑)

 

見つけたのがこちら!

 

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自転車に取り付けるスマホケースです。

 

あてにならないとはいえ、一応前日に届く予定なので、万が一不在でも翌日には受取れるはず。。。

 

洋服アップデートは、今はロックダウンでどの道お出かけもしないし、またお店が開いてからでいいや 笑

 

無事に届きますように…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついフォトしてしまう、素朴で可愛いリースやドア飾り

家時間、お散歩、手作り活動がグッと増えたこの一年。

 

ドア飾りやリースが目につき、ついつい写真を撮ってしまいます。

 

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最後のは小さな町のベーカリーのウインドウに飾られていたパンのリース。

イースター仕様に卵がぶら下がっています。

 

最近紹介した植木鉢のリースもそうですが、日本人的には目新しかったり、なんでコレ飾る???みたいなモチーフもありますが、それぞれに何となくまとまっているのはやはりヨーロッパの生活で受け継がれてきたセンスでしょうか。

 

 

germany-midori-cn.hatenablog.com

 

 

ドア飾り、というと昭和な私はお正月を迎えるしめ縄かクリスマスのリースがせいぜいですが、日本でも季節ごとの花のリースやスワッグを飾るのも増えてきているのかしら。

 

お散歩しながらいろいろ見つけるのは楽しいです♪

壁掛け時計が少ないドイツの家、各部屋に時計装備の日本の実家(と、我が家)

日本語初級クラスの構文。

「(場所)〜に、(物)〜があります」

 

例えば、

 

キッチンに冷蔵庫があります。

居間にソファーがあります。

私の部屋にベッドがあります。

 

そして生徒さんに自由に文を作らせて「あなたの部屋に〜がありますか」などと会話をさせます。

 

 

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そして気づいたこと…ドイツ人は、リビングに時計がない人が多い!!!

リビングルームに時計がありますか」と尋ねると、ほとんどの答えは

「いいえ、ありません」…と!

 

聞くと「時計が視野に入るとリラックスできない」というのが理由だそうで。

 

そういえば、うちの夫の実家も確かに時計が少ない。7部屋あるにもかかわらず「壁掛け時計」はダイニングエリアに一つとリビングに一つあるだけ。さすがにベッドルームには目覚まし時計がありますが、全く時計がない部屋が半分です。実家滞在のたびに「なんか、不便だなあ、調子狂うなあ…」と思っていたっけ。

 

現在の我が家も、リビングルームの壁掛け時計は夫に却下されました。

でも、やはり不便なのでソファテーブルの上に手のひらサイズの小さな時計を置いています。最初はキッチンにしか壁掛け時計をつけず、私が主張して息子のベッドルームと書斎に使っている部屋につけました。バスルームには小型置き時計。

 

日本の実家の場合、洗面所含むすべての部屋に時計があり、それが当たり前だと思っていました。スマホ以前の建物と住人とはいえ、時計はマスト。

なんならトイレのちょっとした物置コーナーにも縦横5cmくらいの置き時計がありましたっけ。

 

ちょっとソファで寛いでいても「今X時だから、そろそろ夜ご飯の支度始めなきゃ」とか、歯を磨いている時だって「あ、もうX時。電車に間に合うようちょっと身支度ペース上げなきゃ」とか、常に時間は気になります。そして気になった時にパッと見上げてその場で時計をチェックする、というのが当たり前。

 

「日本人は時間に正確」とは世界で認められていますが、時計の各部屋配置率(?)も相当高レベルなのだろうな…(笑)

 

 

 

 

 

 

 

読書: 加賀まりこさん自伝:「とんがって本気」

2004年出版でかなり前の本。

オマセな女子高生時代、人気女優として大活躍の頃にパリで豪遊、当時としてはスキャンダラスな未婚での出産と悲しい別れ、川端康成との交流、息子のような年頃の恋人、癌で逝ってしまった妻子ある恋人…小説のようにドラマチックな人生ですが、私が特に印象的だったのが

バイオリニストの前橋汀子さんとの友情です。

 

 

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彼女は曲に対する解釈や技術を一つ一つ重ねていく演奏家

方や直感や衝動を行動にしていく加賀まりこさん。

 

全くタイプが違いながらも惹かれ合い友情を結び、「泳げない事」が共通点だった2人が知人にコーチを頼んで水泳を習い始めたときのこと。

2人の習得アプローチの「違い」が浮き彫りになりました。

 

バタ足の特訓から始まったレッスン。

加賀まりこはひたすらバシャバシャやるのにすぐに飽きてビート板を持ちプールの中を目指す。

一方、汀子さんを見ると彼女は縁につかまって相変わらず基本動作を一生懸命に繰り返している。

加賀まりこはそんな彼女を見て

「なるほどそこが違うんだ。役者はすぐ様になるように形を真似て覚えていくけれど演奏家は基礎をみっちりやる。これはなりわいが作った癖みたいなものかも。案の定平泳ぎをすると私の方がスピードは速いが、手の掻き方やキックの正確さなどの基礎的な動きは彼女の方が正しく実についていた。」

 

 

 

世界的バイオリニストの前橋さんと我が身を比較するのは馬鹿げていますが、私も新しいことを学ぶ時は典型的な前橋さんタイプ。

 

子供の頃から高校3年生までピアノを習っていたわたしには、コツコツ練習を重ね、1曲仕上げる、というのはとても親しんだプロセスなのです。

昨年からオンラインでピアノレッスンを再開したのですが、最初はとても無理、と思っていたような曲でも、少しずつ少しずつ難しい部分を克服していき、何ヶ月かかけて1曲を仕上げる。そしていつの間にか通しですらすら弾けるようになり、自分の感情を乗せて工夫しながらメロディーを奏でる楽しみは「コツコツ積み重ね」をやり切った後にだけ味わえるもの…

 

この、「コツコツ」を続けるのが得意だからピアノが合っていたのか、ピアノのお陰で「コツコツ」が身についたのか… どちらが先なのでしょうか。私の学習スタイルは語学も、オフィスのITスキルも直感型でなく、200%コツコツ型。意外な人の本で、自分の「型」に気づかされました。

 

 

 

 

イースターの素朴なリース

お花屋さんで売られていたイースター仕様のリース。

 

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鳥の羽、小さな球根(玉ねぎ⁉︎)、ミニ植木鉢…。

ちょっとね、私的には可愛いか微妙…なところなのですよ。

鳥の羽根とか、生理的に無理な人もいそう。

球根とか、植木鉢とか、生命の誕生や息吹を示唆しているのかなあ。

でも、地味ながら何気なく雰囲気がまとまって見えるのはさすが。