ドイツの森の散歩道 2020〜

ドイツ生活はや10年以上。これまでのブログはexcite blog「ドイツの森の散歩道」

「主婦」の写真を「掃除婦」と答えたドイツ男子

最近、オンラインで大学生の日本語家庭教師を始めました。

 

この機会に新しい教科書を使い始めたのですが「あちゃー」と思ったのがこの練習。

お掃除道具と共に写った女性の写真。これは「主婦」を選べ、ってことなんですね。。。

ドイツ人が見たら絶対に「掃除人」だわ。

 

 

 

案の定、生徒の22歳男子、

「。。。Putzfrau? (掃除婦)」と。

 

で、私自身、渋々ながらも「そう見えますよね。でもこの選択肢の中だと「しゅふ」、つまりHausfrau (housewife) です」と言いました。

すると即座に

「え、日本で主婦って今でもトラディション?女性は家で家事してるの?」

と、合点のいかない様子。

「いや、not any more..。だけど、子供が小さいうちや、旦那さんの転勤で仕事を続けられないと主婦になったり、仕事をしていても家庭の中の自分の役割として「主婦」という言葉を使ったりします」という感じで説明しました。

 

それにしてもこの写真、勘弁してよと思いました。私が見ても清掃人ですよ。

写真選んだの、男性なのかな。それとも年配の女性? 誰も疑問に思わなかったの?

 

これは国際交流基金編集、日本語教育ではかなりポピュラーな教科書です。

モダンな感じでエクササイズも楽しく人気らしいのですが、主婦でこんな写真を使うとは相当古い版なのかしらと確認したら、2013年初版、私が購入したのは2022年17刷のもの。

むー、これはコンタクト探して意見しなくては。

 

「主婦」について調べていたら、日独ハーフのサンドラへフェリンさんの記事にヒットしました。例えば「お花屋さんになりたい」と言ったら、日本では店員として働くイメージを浮かべるけど、ドイツでは「一生食べていけるよう、花屋を経営する側になりなさい、そのためには経営学部に行きなさい」という。職業や主婦の日独イメージについて、納得の説明です。

 

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