最近、オンラインで大学生の日本語家庭教師を始めました。
この機会に新しい教科書を使い始めたのですが「あちゃー」と思ったのがこの練習。
お掃除道具と共に写った女性の写真。これは「主婦」を選べ、ってことなんですね。。。
ドイツ人が見たら絶対に「掃除人」だわ。
案の定、生徒の22歳男子、
「。。。Putzfrau? (掃除婦)」と。
で、私自身、渋々ながらも「そう見えますよね。でもこの選択肢の中だと「しゅふ」、つまりHausfrau (housewife) です」と言いました。
すると即座に
「え、日本で主婦って今でもトラディション?女性は家で家事してるの?」
と、合点のいかない様子。
「いや、not any more..。だけど、子供が小さいうちや、旦那さんの転勤で仕事を続けられないと主婦になったり、仕事をしていても家庭の中の自分の役割として「主婦」という言葉を使ったりします」という感じで説明しました。
それにしてもこの写真、勘弁してよと思いました。私が見ても清掃人ですよ。
写真選んだの、男性なのかな。それとも年配の女性? 誰も疑問に思わなかったの?
これは国際交流基金編集、日本語教育ではかなりポピュラーな教科書です。
モダンな感じでエクササイズも楽しく人気らしいのですが、主婦でこんな写真を使うとは相当古い版なのかしらと確認したら、2013年初版、私が購入したのは2022年17刷のもの。
むー、これはコンタクト探して意見しなくては。
「主婦」について調べていたら、日独ハーフのサンドラへフェリンさんの記事にヒットしました。例えば「お花屋さんになりたい」と言ったら、日本では店員として働くイメージを浮かべるけど、ドイツでは「一生食べていけるよう、花屋を経営する側になりなさい、そのためには経営学部に行きなさい」という。職業や主婦の日独イメージについて、納得の説明です。